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恋で治った自律神経失調症 [自律神経失調症]

現在私は30歳。心療内科で自律神経失調症の診断を受けたのは、大学4年生の秋、就職活動中だった。

何となく体の調子がおかしいな、と感じ始めたのが高校1年生の終わり頃。

それから大学受験を終え、大学卒業前に心療内科へ行くまで、ずっと一人で戦っていた。

うつ病という病名がだんだんと一般的になってきていた時期だったけれど、やはり心療内科に行くこと自体に抵抗があり、まわりの目も気になった。

家族にも友人にも相談できず、ただひたすら自分は甘いのだと言い聞かせた。それが就職活動と重なり、余計に症状が悪化。

もう自分ではどうにも対応できなくなり、大学内の相談課へ相談に行き、そこで心療内科へ行くことを勧められ、もう頑張らなくていいよ、と声をかけてもらうことができたのだった。

それから心療内科を訪ね、薬を飲み始めた。

できれば極力薬は飲まない主義だったから、かなり抵抗があったけれど、今回はどうしても自分が元気になりたくて、しばらく薬を飲み続けた。

すると、急な腹痛や、お腹がきゅるきゅる鳴る症状がなくなり、何となくやる気も少しでてきた。

結局、就職活動をほとんどしないまま大学を卒業し、アルバイトの生活をしばらく続けた。

一生このままの生活でもいいかと考えたけれど、やはり大学時代に就職活動を終え、正社員として就業している友人たちに対して、悔しさと情けなさを感じた。

「私も航空業界で正社員として働きたい。」その思いも強くあり、まずは派遣の仕事に就いた。

その頃になると仕事にも普通に行くことができるようになったけれど、やはり夜は眠れず、仕事のない日は一日中寝ているばかりの日が続いた。気分的には、生きているのか死んでいるのか幸せなのか不幸せなのか何も感じることができなかった。

そんな生活が少しずつ変わるようになったのが、恋愛をするようになってからだった。相手は同じ社内の男性で、片思い中は、むくむくとやる気が出て、丁寧に化粧をし、服装にも気を使った。

付き合う段階になると、今度は恐怖を覚えた。自分の症状を知られたら嫌われるのではないか…と。それでも彼は受け入れてくれ、私も本当に少しずつ少しずつ心を開いていけるようになった。

それからは、それまでの失った時間を取り戻すかのように、休みの日も外出をし、習い事もたくさんした。

新しく友人もできて、毎日が本当に楽しくなった。

残念ながら、一番辛い時期に支えてくれた彼とは一緒になれなかったけれど、今、結婚し外国で幸せに暮らしている。私が元気になれたのは、ありのままの自分を受け入れてくれる人に出会えたこと、そこから全てが変わっていった。一人では、きっと解決できなかったと思う。それまで自分にできること、海外へ一人旅に出たり、涙が枯れるまで泣き続けたり、気分が乗らなくても無理に友だちに会って気を紛らわせようとしたり、できることは全部試してみた。

でも、何も変わらなかった。だから何をしても期待せず諦めるようになった。
そんな時に出会った彼だったから、諦めないことを教えてくれた人だったから今でもこれからも一生大切な人の一人だ。

そんなに都合よく自分を変えてくれる人に会えるということはないかもしれない。

だけど、自分の夢もやりたいことも諦めないでほしい。
時間はかかってもいつかきっと良くなって、夢に向かう活力が戻ってくるから。
少しずつでいいから、きっと全て良くなっていくと信じて毎日を過ごしてほしい。



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